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プレート型マグネットのメンテナンス方法|性能を維持する清掃のコツを徹底解説
食品工場や化学工場、粉体ラインなど、さまざまな製造現場で使用されているプレート型マグネットは、金属異物混入対策の基本装置として重要な役割を果たしています。鉄粉や金属片を確実に除去することで、製品品質の向上やクレーム防止に大きく貢献します。
しかし、どれほど高性能なプレート型マグネットであっても、適切なメンテナンスが行われていなければ本来の性能を維持することはできません。表面に金属異物が付着したまま放置されると、磁力が十分に発揮されず、異物を取り逃がすリスクが高まります。また、清掃不足は衛生面の問題にも直結します。
本記事では、プレート型マグネットの性能を長期間安定して維持するためのメンテナンス方法や、日常清掃のコツ、点検時の注意点について、現場で実践しやすい形でわかりやすく解説します。
目次
プレート型マグネットにメンテナンスが必要な理由
プレート型マグネットは構造がシンプルな装置ですが、「設置すれば終わり」というわけではありません。磁石は金属異物を吸着し続けることで、本来の性能が徐々に発揮しにくくなる特性があります。
金属異物の蓄積による性能低下
プレート表面に鉄粉や金属片が付着した状態が続くと、新たに流れてくる異物が磁力に引き寄せられにくくなります。これは、すでに付着している金属が磁力の一部を消費してしまうためです。結果として、見た目では異物除去ができているように見えても、実際の除去効率は低下しているケースがあります。
衛生リスクの発生
食品工場や医薬品工場では、異物除去性能だけでなく衛生管理も重要です。金属粉とともに原料が付着した状態が続くと、カビや細菌繁殖の原因となり、衛生上のリスクが高まります。特に湿気の多い環境では注意が必要です。
設備トラブルや安全面への影響
清掃不足により付着物が固着すると、作業者が無理に除去しようとしてケガをする恐れがあります。また、外装のキズや変形を見逃すことで、思わぬ設備トラブルにつながる可能性もあります。
プレート型マグネットの基本的な清掃方法
プレート型マグネットのメンテナンスは、難しい作業ではありませんが、正しい手順を守ることが重要です。
清掃前の安全確認
清掃作業を行う前には、必ずラインを停止し、安全を確保します。特に強力な磁石を使用している場合、金属工具が吸い寄せられる危険があるため、周囲に金属製品を置かないように注意します。
表面付着物の除去
最も基本的な作業は、プレート表面に付着した金属異物の除去です。乾いたウエスや専用ブラシを使用し、表面を丁寧に拭き取ります。この際、無理にこすらず、磁力で吸着している異物を少しずつ取り除くことがポイントです。
水洗い・洗浄剤の使用
食品工場などでは、水洗いや中性洗剤を使用した清掃が行われることもあります。ただし、使用後は必ず水分を完全に拭き取り、乾燥させることが重要です。水分が残ると、サビや腐食の原因となります。
清掃頻度の考え方
プレート型マグネットの清掃頻度は、ライン条件によって大きく異なります。
原料特性による違い
粉体原料を扱うラインでは、微細な鉄粉が発生しやすいため、比較的短い間隔での清掃が必要です。一方、大きな鉄片が中心のラインでは、付着量を確認しながら清掃頻度を調整します。
ライン稼働時間との関係
24時間稼働のラインでは、1日1回以上の清掃が推奨される場合もあります。稼働時間が短い場合でも、「異物が付いてから清掃する」ではなく、定期的な清掃を習慣化することが重要です。
品質管理基準との連動
HACCPやISOなどの品質管理基準を採用している工場では、清掃頻度や方法を明文化し、記録を残すことが求められます。基準に合わせたメンテナンス計画を立てることで、監査対応もスムーズになります。
性能を維持するための点検ポイント
清掃とあわせて行いたいのが、定期的な点検です。
外装のキズ・変形チェック
ステンレス外装にキズや凹みがあると、そこに原料が溜まりやすくなり、衛生リスクが高まります。清掃時に目視で確認し、異常があれば早めに対応します。
磁力低下の兆候
長期間使用していると、磁力が低下する場合があります。以前より異物の付着量が減った、取り逃がしが増えたと感じた場合は、磁力測定や交換を検討するタイミングです。
固定部・取り付け部の確認
設置ボルトや固定金具の緩みも見逃せません。振動の多いラインでは特に注意が必要で、定期的な締め直しが推奨されます。
清掃作業を効率化する工夫
現場負担を減らすためには、清掃作業を効率化する工夫も重要です。
取り外しやすい構造の活用
着脱が容易なプレート型マグネットを採用することで、清掃時間を短縮できます。特に粉体ラインでは、この違いが作業効率に大きく影響します。
清掃手順の標準化
作業者ごとに清掃方法が異なると、品質にばらつきが出ます。清掃手順をマニュアル化し、誰が行っても同じ品質を保てるようにすることが重要です。
清掃記録の活用
清掃日時や付着量を記録することで、異物発生傾向を把握できます。これにより、設備摩耗や原料トラブルの早期発見にもつながります。
メンテナンス不足によるトラブル事例
実際に、清掃不足が原因で異物混入トラブルが発生したケースも少なくありません。定期清掃を怠った結果、微細な鉄粉が製品に混入し、クレームや再検査が発生した事例もあります。
このようなトラブルは、日常的なメンテナンスを徹底することで防げるケースがほとんどです。
まとめ
プレート型マグネットは、金属異物混入対策において非常に有効な装置ですが、その性能を最大限に発揮し続けるためには、適切なメンテナンスと清掃が欠かせません。
表面に付着した金属異物を定期的に除去し、外装や磁力の状態を確認することで、異物除去性能と衛生レベルを長期間維持できます。また、清掃手順の標準化や記録管理を行うことで、品質管理体制の強化にもつながります。
プレート型マグネットを「設置して終わり」にせず、日常メンテナンスを習慣化することが、安定した製品品質とトラブル防止への最も確実な近道と言えるでしょう。
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この記事の監修者
KK MAGNET 事務局
KK MAGNET株式会社は、培ってきたハイレベルな施工品質による高磁力磁石・金属異物除去・磁力検査や粉体輸送、省人化等の事業です。
プラントの設備設営に関するトータルな事業に関する高い技術を惜しみなく提供いたします。
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