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磁力測定装置の選び方

工場の製造ラインなどで金属異物除去のためにマグネットを使用する場合、除去したい金属を吸着させるために十分な磁力があるかの設定や調整をすることや磁力が低下していないかを定期点検するために磁力測定装置が必要になります。

磁力測定装置にも種類があり、かつメーカーによってさまざまなタイプのものが販売されています。
そこで、どのような磁力測定装置を選べばいいのか、選び方のポイントを確認していきましょう。

ピンポイントで行う磁束密度測定

磁力測定というと、ガウスメーターを使用する事が多いです。
ガウスメーターは磁束密度の値を出力する測定器であり、ピンポイントで値を測定したい時に用います。
マグネットの測定したい箇所に、先端に磁気センサが埋め込まれている磁気プローブを当てると、ピンポイントで磁束密度を測定することが可能です。

量産におけるマグネットの品質管理にはフラックス測定が欠かせません。
ですが、マグネット全体の強度ではなく、ピンポイントにおける磁界の強さや方向を知りたい場合には、ガウスメーターも追加で選びましょう。

磁気プローブの選び方

ガウスメーターを選ぶうえ、
磁気プローブはサイズや機能がさまざまなものが発売されていますが、種類は大きく分けると2種類です。
1軸プローブは、1方向の磁束密度だけを検出します。

1軸プローブもさらにアキシャル型やトランスバース型などがあり、サイズや内蔵されている磁気センサの位置や感磁領域などに違いがあるので、どのようなピンポイント測定をしたいのか、求める精度によって選ぶことが大切です。

まとめ

磁力測定装置には磁束密度測定を行うガウスメーターがあります。
ガウスメーターは磁気プローブの形状や機能にさまざまなタイプがあるので、測定目的や求める精度などに合わせて選びましょう。

この記事の監修者

ケーケーマグネット株式会社

KK MAGNET 事務局

KK MAGNET株式会社は、培ってきたハイレベルな施工品質による高磁力磁石・金属異物除去磁力検査粉体輸送、省人化等の事業です。
プラントの設備設営に関するトータルな事業に関する高い技術を惜しみなく提供いたします。 本コラムはKK MAGNETが監修するお役立ちコラムです。

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