お役立ちコラムCOLUMN
粉体搬送における粉塵爆発のリスクと安全対策
粉体搬送とは、粉体を吸引式や圧縮空気式などを利用して移動させたい場所まで運ぶことを言います。
しっかりとリスクを考えて搬送しなければ、大事故につながってしまう可能性があるので注意が必要です。
ここからは、粉体搬送のリスクと大事故が起こらないようにするための安全対策について紹介していきます。
粉体搬送のリスクとは?
運んでいる最中に何かしらのアクシデントがあり、粉体が空気中に浮遊してしまうと危険です。
もし空気中に浮遊している状態でマッチを近づけてしまうと、一気に火がついて爆発します。
粉そのものまとまっている状態の場合は反応しなくても、空気中に飛散した途端燃えやすくなってしまうのです。
しっかりと知らないで粉体が空気中に浮遊してしまい、火をつけるような状況があると、大事故につながります。
条件が揃ってしまうと危険
粉体搬送の内容にもより、粉じん爆発が起こりやすくなるかどうかも決まります。
もし取り扱っている粉が金属で完全に酸化している場合は、空気中に浮遊して火を使っても爆発はしません。
しかし、ポリエチレンや小麦粉、米粉などは、条件が揃ってしまうと爆発してしまいます。
食品を製造するような工場では小麦粉や米粉を大量に使用する場合も多いかもしれませんが、空気中に浮遊してしまうようなことがあれば危険です。
粉体が細かく小さいほど、粉じん雲も発生しやすくなります。
火もライターなどつけようとしたものだけでなく、静電気や摩擦、電気設備も関係してきます。
もし空気中に粉体が浮遊してしまって危険だとわかり自分たちでは火を使わなくても、意図せず爆発が起きてしまう可能性もあることを覚えておきましょう。
粉体搬送の安全対策
粉じん爆発が起きてしまっては大事故につながってしまいますので、事前の安全対策が重要です。
リスクを増やさないために、日頃から工夫をしておきましょう。
爆発する際に粉体のほか、酸素、発火点が必要です。
逆にこの条件を限りなく減らせば良いので、不活性ガスを使用するなどして酸素濃度の削減も効果的です。
ほかに起こりやすい静電気対策として、作業者の帯電防止や放電防止をして現場でも加湿を行い、粉じんが空気中に舞うのを防ぎましょう。
中には水を加えても反応しない粉体もありますので、空気中に舞い上げないように粉そのものを加湿するのも効果的です。
まとめ
粉体運搬を行ううえで、粉が空気中に浮遊してしまい粉じん爆発してしまうと危険です。
日頃から大事故が起こらないように、安全対策が大切です。
粉体を飛散させないように酸素濃度を削減する、静電気が起きないように現場を加湿することなども有効になります。
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この記事の監修者
KK MAGNET 事務局
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