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食品工場で問題となる金属混入と発見された異物の分析手法

食品工場の製造において、大きな問題になるのが金属混入です。一度でも金属混入が発見されると、製品回収、原因追求、対策案立案、消費者・取引先への報告・謝罪など、さまざまな対応が必要になります。

万が一金属混入が発見された場合は、金属片に対して適切な分析を行い、混入経路から混入原因までを徹底的に洗い出しましょう。本記事では、食品工場で問題となる金属混入と、発見された金属異物をどのように分析すべきかを解説します。

なぜ食品に金属が混入すると大きな問題になるのか

食品への異物混入のうち、金属の混入はとくに大きな問題に発展しやすいです。食品へ金属が混入することで発生する問題について見ていきましょう。

消費者の健康を損なう

混入した金属片に気づかずに消費者が食品を口に運んでしまうと、唇や口内、喉などに傷を負う危険性があります。また、不潔な金属を体内に接種したことによる体調不良や、精神的ショックなども懸念されます。金属アレルギーの方だと、より重い症状となるかもしれません。

食品工場の作業者は「お客様の口に入るものを作っている」という意識の下、金属混入を100%防ぐことに全力を注ぐことが重要です。

企業のブランドが大きく毀損する

製造した食品に金属片が入っていることが世間に伝えられると、企業のブランドが大きく毀損されます。

現代はSNSの普及による個人発信によって、拡散規模・速度が以前と比べ物にならなくなりました。また、異物混入の事実が発覚してからの対応が悪いと判断されると、リピーターや潜在顧客が一気に減ってしまうリスクもあります。

製品回収や検品にかかるコストが大きい

製品への金属混入が確認されると、同じ製造ラインや製造ロットの製品にも金属片が入っている可能性が出てきます。被害拡大防止や原因追求のために自主回収や検品が必要になりますが、自主回収や検品には人員・時間的なコストが大きくかかります。

金属混入時の分析手法

金属混入が確認されたときは、当該金属を分析して侵入経路や発生原因の特定を進めます。金属混入時の分析手法や形態観察について見ていきましょう。

検査機器による分析

混入していた金属の種類や状態を見るためには、肉眼だけだと細かいものは確認しきれません。小さな金属の材質や形状を分析するには、分析用の検査機器を用います。金属を始めとする無機物を見る場合だと、「エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)」などが効果的です。

検出された金属へX線を照射することで、金属を構成する元素の種類・含有量(割合)などを調べられます。例えば分析によって得られた元素の種類・含有量が特定できれば、ステンレスの細かい分類(SUS304、SUS316、SUS321など)まで特定が可能です。金属の種類がわかれば、当該金属が使われている製造現場や製造機器などを混入原因箇所として特定しやすくなります。

混入した金属の形態観察

混入した金属の形態を深く観察することで、「どのように混入したのか」「どこから混入したのか」が特定しやすくなります。例えば切断面があれば工作中に飛散したものが入ったと推測できますし、劣化したような後があれば金属疲労や腐食している箇所から剥がれ落ちたと予想できます。

まとめ|金属混入防止は問題を知ることから始める

金属混入防止を正しく行うには、金属混入における問題の把握と分析方法を理解し、金属混入の重大性を認識することが大切です。危機的意識を持つことで、普段の作業から緊張感を持ちつつ、問題発生時には正確な分析や迅速な原因特定につながるでしょう。

また金属混入対策は、原因追求をして障害を取り除くだけでは足りません。その後同じことが二度と発生しないよう、徹底した防止策を講じることが重要になります。

この記事の監修者

ケーケーマグネット株式会社

KK MAGNET 事務局

KK MAGNET株式会社は、培ってきたハイレベルな施工品質による高磁力磁石・金属異物除去磁力検査粉体輸送、省人化等の事業です。
プラントの設備設営に関するトータルな事業に関する高い技術を惜しみなく提供いたします。 本コラムはKK MAGNETが監修するお役立ちコラムです。

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