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建築材料に異物が与える悪影響とは?製造現場で混入しないための除去策・対応策

建築材料(建材)とは、建築工事で使われる材料全般のことです。コンクリート、木材、金属、石などさまざまな種類が存在しています。建築材料の製造現場や、建設現場に異物が発生すると、建設材料の品質に影響が出たり、製造機器・加工用設備の故障につながったりなどにリスクにつながる可能性があります。

本記事では、建設材料の製造における異物のリスクや、異物を混入させないための対応策などについて解説します。

建築材料の製造でも異物には注意!原因や例を解説

建築材料を製造するにあたっても、金属を始めとする異物の発生や、製品への混入に対して注意が必要です。

建築材料の中では、とくに生コンクリートへの異物混入が考えられます。また建築材料そのものだけでなく、建築材料の製造や加工工程で発生する金属片や木くずなどが、製造機器に悪影響を与える可能性も考えられます。

以下では、建築材料の製造におけるさまざまなリスクについて解説します。

建築材料や製造設備に異物が発生する原因

建築材料や製造設備への異物混入が発生する原因として、考えられるものは次の通りです。

  • 金属や木材などの資材の加工にともなって、くずや粉が発生する
  • 製造機器の故障や製造中のトラブルによって、製造機器の金属部分が削れる
  • 製造ラインで使用中のパッキン類、ベルト類、金属部品などが劣化し、一部欠落して製造ラインへ入る
  • 作業員が身に付けている装飾品などが製造ラインへ入る
  • 受け入れた加工予定の原料(石灰石、粘土など)に入っている異物が除去されず、製造ラインへ入る

建築材料関係で発生する異物混入の例

コンクリートといった流体には、製造中にコンクリート製品への流入が発生する可能性があります。金属材料や木材といった固体への異物混入は物理的に難しい一方で、金属材料や木材用の製造機器や加工用機器などに金属・木材のくずや粉体が入り込むと、誤作動の原因となりリスクがあります。

また建設現場での取扱や周辺環境によっては、建設現場にて建設材料へ異物が混入することも考えられるでしょう。建築材料の運搬・納入作業や建築現場での使用についても、異物混入への注意の呼びかけが必要です。

建築材料の製造で異物が混入する問題点

建築材料の製造で異物が発生し、建築材料や製造機器などへ混入すると、次の問題が発生する可能性があります。

  • コンクリートやセメントの強度不足や劣化が発生する
  • 異物が原因で製造機器の故障が発生し、製造停止となって生産性が減少する
  • 製造ラインで作業する従業員のケガの原因となる
  • 異物混入によるトラブルがインターネット上やSNS上で話題となり、社会的信用が低下する
  • 取引会社からの評判が下がり、会社の経営に影響が出る可能性がある

建築材料や製造機器への異物混入への5つの対応策

建築材料の製造における異物混入を防止するには、外部からの侵入防止や製品および機器設備に入念なチェックが必要です。建築材料や製造機器への異物混入への対応策としては、以下のものが考えられます。

  1. 外部からの異物が入らないようにする
  2. 設製造機器や設備の点検やメンテナンスを定期的に実施する
  3. 異物の発生原因を特定する
  4. 原因分析などを基にした改善を行う
  5. 発生したくずを再利用する

以下では、それぞれの概要や実施するメリットについて見ていきましょう。

(1)外部からの異物が入らないようにする

建築材料を含め、あらゆる業界の製造ラインでの製造で大切なのは、外部から異物が入らないように対策することです。製造ラインで異物が発生しないように対策しても、外部から持ち込まれてしまうと混入する可能性があります。

外部からの異物混入を防ぐための、基本的な方法は次の通りです。

  • 外部から受け入れる原料本体や原料が入っている入れ物(ドラム缶や風袋など)の外観チェック
  • 原料へのエアブローやろ過などの実施による異物除去
  • 製造ラインで作業する従業員の身だしなみや工具等の持ち込みルールを設定するといった、余計な装飾品や毛髪などが持ち込まれない環境の構築

(2)製造機器や設備の点検やメンテナンスを定期的に実施する

建築材料の製造ラインで使用する製造機器や加工用設備などは、定期的に点検やメンテナンスを行いましょう。定期確認によって異常を早く見つけられれば、製造機器由来の異物発生を予防しやすくなります。

製造機器などに入り込んだ異物の除去、部品の劣化具合のチェック、製造機器の動作や異音の確認、部品交換、オイル交換などのメンテナンスなどが考えられます。

また点検やメンテナンスによって、製造機器や加工用設備の寿命の減りを抑えることが可能です。機器類が正常に動く時間が長くなれば、それだけ異物が発生する時間を短くできます。

(3)異物の発生原因を特定する

もし製造ラインや製品の出荷先で異物が見つかった場合は、異物の発生原因を特定する必要があります。例えば発生した時間、異物の発生箇所、発生した原因となった事象、発生したときの製造現場の状況などです。

異物の発生原因を特定することで、異物が今後も発生しないように対応したり、改善策を立案・実施したりなどが可能になります。異物の発生原因を特定するには、異物の大きさ・形状・材質や、異物が発見された場所・時間を特定し、そこから異物が混入するルートを調査していきます。

(4)原因分析などを基にした改善を行う

異物が発生した原因が特定できたら、原因をしっかり分析し、その後に異物が発生しないように改善を行います。

製造設備由来であれば製造設備の部品交換や調整、原料由来であれば受入・投入時の異物確認・除去対策の強化、人由来であれば従業員の教育や職場ルールの追加などが考えられます。分析による改善を積み重ねれば、異物混入に対する対処法のノウハウが蓄積され、将来的に発生する異物への対策にもなるでしょう。

(5)発生したくずを再利用する

金属や木材を加工して建設材料を作る現場の場合、発生した金属くずや木くずを捨てずに再利用できる可能性があります。従業員に「発生したくずはリサイクルできる」という意識があれば、製造現場や建築現場などで発生したものをキレイに回収する意識が生まれ、設備機器や加工用の設備への異物混入を防ぎやすくなるかもしれません。

発生したくずの主なリサイクル先は、主に次の通りです。

  • 木くずのチップ化(木質チップ、ウッドチップ)
  • 燃料化
  • 堆肥化
  • 金属くずや金属廃棄物を収集している事業者への売却

まとめ|建設材料製造でも異物混入には注意しよう

建設材料を製造する現場や建築現場では、建設材料に悪影響を及ぼす異物の発生に注意を払う必要があります。例えば生コンクリートに多くの異物が入ると、強度の問題が出るかもしれません。

異物に対応するには、外部から異物が入らないようにする仕組み、定期点検・メンテナンスによる予防などを行い、建設材料に異物の悪影響が及ばない工夫が大切になります。異物によるリスクを理解し、異物への正しい対応策が取れるようにしましょう。

この記事の監修者

ケーケーマグネット株式会社

KK MAGNET 事務局

KK MAGNET株式会社は、培ってきたハイレベルな施工品質による高磁力磁石・金属異物除去磁力検査粉体輸送、省人化等の事業です。
プラントの設備設営に関するトータルな事業に関する高い技術を惜しみなく提供いたします。 本コラムはKK MAGNETが監修するお役立ちコラムです。

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