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工場・倉庫に最適なシャッター素材とその特徴を紹介
工場や倉庫において、シャッターはセキュリティや防犯だけでなく、作業効率、保温性、防音性、さらには美観にも大きく影響を与える重要な設備です。シャッターの選択において最も重要なのは、使用される環境や用途に合わせて適切な素材を選ぶことです。シャッターの素材によって、耐久性やメンテナンスの頻度、性能が大きく異なります。本記事では、工場や倉庫の環境に最適なシャッター素材とその特徴について詳しく解説します。
工場・倉庫におけるシャッターの役割
工場や倉庫では、シャッターは単なる出入口としての役割だけでなく、多くの機能を持つことが求められます。特に以下の点で、シャッターの性能が重要です。
セキュリティと防犯
多くの工場や倉庫では、貴重な機械や商品が保管されています。そのため、シャッターの強度は防犯対策の一環として極めて重要です。不正侵入を防ぐためには、破壊や侵入が困難な強固な素材を使用したシャッターが必要となります。
保温性と断熱性
特に温度管理が必要な倉庫では、シャッターの断熱性能が求められます。夏の高温や冬の寒さから内部を保護するため、保温性に優れた素材を選ぶことは、エネルギー効率の向上にも寄与します。
耐久性とメンテナンス性
工場や倉庫では、シャッターは頻繁に開閉されるため、耐久性が求められます。また、シャッターは外部に設置されることが多いため、風雨や紫外線、化学薬品などの影響を受けやすい環境では、素材選びが重要です。適切な素材を選ぶことで、長期間にわたる使用や過酷な環境下での耐久性が向上し、メンテナンスコストも削減されます。
工場・倉庫に最適なシャッター素材とその特徴
シャッターにはさまざまな素材が使用されており、それぞれに特有の利点や特徴があります。以下に、工場や倉庫の環境に適した代表的なシャッター素材とその特徴を紹介します。
スチール(鋼鉄)
スチールシャッターは、工場や倉庫で最も一般的に使用される素材の一つです。非常に強度が高く、耐久性に優れているため、セキュリティ面で優れた性能を発揮します。
特徴
高い耐久性と強度
スチールは非常に強靭で、破壊や侵入に対して高い抵抗力を持っています。このため、貴重品を保管する倉庫やセキュリティが重要な工場で広く使用されています。
防火性能
スチールシャッターは、火災が発生した際にも耐火性を発揮し、火災の延焼を防ぐ効果があります。防火シャッターとしての役割を果たすことができるため、安全性が高いと言えます。
錆びに対する弱点
ただし、スチールは錆びやすいという弱点も持っています。湿気の多い環境や雨風にさらされる場所では、定期的なメンテナンスや防錆処理が必要です。
アルミニウム
アルミニウムシャッターは、軽量で耐腐食性が高く、比較的メンテナンスが少なくて済むため、多くの工場や倉庫で人気があります。特に、錆びに強い点が特徴です。
特徴
軽量性
アルミニウムは非常に軽い素材であり、スムーズな開閉が可能です。これにより、モーターの負荷が軽減され、エネルギー効率が向上します。
耐腐食性
スチールと異なり、アルミニウムは錆びにくいため、湿気の多い環境や沿岸部などでの使用に最適です。長期間にわたって美観を維持しやすく、メンテナンスの頻度も少なくて済みます。
強度の限界スチールに比べると、アルミニウムは強度がやや劣るため、強度が求められる場所では注意が必要です。しかし、軽量で耐久性があり、錆びにくいという利点から、工場や倉庫でも多く使用されています。
ステンレス
ステンレスシャッターは、耐腐食性が非常に高く、美観を重視する場所や、錆びに弱い環境で広く使用されます。また、耐久性も高く、長期間使用できる点が特徴です。
特徴
高い耐腐食性
ステンレスは、錆びにくい素材として知られ、特に化学工場や食品工場など、衛生面や錆対策が重要な場所で多く使用されます。
美観の維持
ステンレスシャッターは、見た目にも美しく、錆びないため長期間にわたって外観を保つことができます。外部に設置されるシャッターとしても優れています。
高価格帯
ステンレスシャッターは、その性能や美観の維持のため、スチールやアルミニウムに比べて価格が高い傾向があります。しかし、長期間にわたる耐久性やメンテナンスコストの低減を考えると、コストパフォーマンスは良好です。
ポリカーボネート
ポリカーボネートシャッターは、透明性が高く、衝撃に強い素材として近年注目されています。工場や倉庫のほか、商業施設やショールームなど、デザイン性や安全性が求められる場所に適しています。
特徴
透明性とデザイン性ポリカーボネートは透明度が高いため、工場や倉庫内に自然光を取り入れることができ、作業環境の向上に寄与します。また、店舗や展示施設では商品を見せるために使用されることもあります。
耐衝撃性
ポリカーボネートは非常に強靭で、ガラスの250倍の強度を持つと言われています。そのため、破壊されにくく、防犯性能も高いです。
耐熱性と耐候性
ポリカーボネートは耐熱性と耐候性に優れているため、過酷な環境でも長期間使用できる点が特徴です。ただし、紫外線に長時間さらされると劣化が進む可能性があるため、UVカット処理が施された製品を選ぶことが重要です。
PVC(塩化ビニル)
PVC(塩化ビニル)シャッターは、主に軽量でコストが抑えられる素材として、簡易的なシャッターや間仕切りとして使用されます。工場や倉庫の内部での区画分けや、冷凍庫などでの使用に適しています。
特徴
柔軟性とコスト効率
PVCは柔軟性があり、比較的安価で製造できるため、予算を抑えたい場合に適しています。簡易的なシャッターや間仕切りとしてよく利用されます。
断熱性と防音性
PVCは、断熱性と防音性に優れているため、冷凍・冷蔵庫のシャッターや、工場内の騒音を抑える用途にも向いています。
耐久性の限界
ただし、PVCは他の金属素材に比べると耐久性に劣るため、外部に露出する場所での長期使用には向いていません。
素材選びのポイントと注意点
シャッターの素材を選ぶ際には、工場や倉庫の使用環境や目的に合わせた選択が必要です。以下のポイントを考慮すると、最適な素材を選ぶことができます。
使用環境の確認
錆びやすい環境、湿気が多い場所、温度管理が必要な施設では、耐腐食性や断熱性が重要です。
セキュリティの必要性
高価な機械や商品を保管している場合は、破壊されにくいスチールやポリカーボネート素材が適しています。
メンテナンスの頻度
メンテナンスの手間を減らすためには、錆びにくい素材を選ぶことが推奨されます。
まとめ
工場や倉庫で使用されるシャッターの選定には、その環境や用途に応じた適切な素材選びが重要です。セキュリティ、断熱性、耐久性、防火性能など、シャッターに求められる機能は多岐にわたります。それぞれの素材には独自の特徴やメリットがあり、具体的な使用環境に合わせた選択が不可欠です。
スチールは高い強度と防犯性を誇り、特にセキュリティ面が重要な場所に適していますが、錆びに弱いため定期的なメンテナンスが必要です。アルミニウムは軽量で耐腐食性に優れており、頻繁に開閉される場所や湿気の多い環境に適しています。ステンレスは美観と耐久性を兼ね備え、特に化学工場や食品工場など、錆びに対する強さが求められる環境で優れた性能を発揮します。また、透明性のあるポリカーボネートや柔軟性に優れたPVCは、用途によっては工場や倉庫内の特定の部分に適した素材です。
シャッター選びは、素材の特性を十分に理解し、使用する場所や目的に応じて最適なものを選ぶことで、長期的な安全性とコストパフォーマンスを向上させることが可能です。
新規工事 | 現地調査(寸法・電気配線経路及び電源スイッチの位置確認)し、提案から電気工事・据付まで一気通貫で対応可能です。 |
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追加工事 | 既設のシャッターと同メーカーあるいは違うメーカでの提案が可能です。 |
移設工事 | 既設の取り外しから移設工事まで対応可能です。 |
その他 | シャッターの支柱が劣化している場合もあるので支柱の補強、塗装の塗り直しも対応可能です。 |
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この記事の監修者
KK MAGNET 事務局
KK MAGNET株式会社は、培ってきたハイレベルな施工品質による高磁力磁石・金属異物除去・磁力検査や粉体輸送、省人化等の事業です。
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